中へ入って最初に見たのは、音響効果のブース。
音響担当は、コリン・ボーランドさんだ。
 

「コリンはね、音響技術で世界一なのよ。
さっき、サラは完璧主義者だと言ったけど、
スタッフは皆、照明でも、舞台技術でも、
世界でトップクラスの人達が集まってるし、
機材に関しても最先端の物を使ってるの。
サラは、何でも一番や、最先端が好きなのよ(笑)」
 


ガイドのシュウ・メイさんがおどけながら言う。
 

「その中でもコリンは別格。本当に”世界一”なの。
トップ5でも、トップ10でもなくね。ナンバー1よ。
ライヴの企画は彼のスケジュールを真っ先に確認して、
彼が空いてなければ中止になっちゃうの。
サラはそれほど彼を、信頼しているのよ」 

 


コリンさんは各会場の実寸を測定し、床や壁・天井などの
素材、客の人数などを計算した上で、音がどんな風に反響し、
また吸収されてしまうかを割り出して、全体の音の大きさや、
楽器と声のバランスなどを調整するのだそうだ。
 

同じ会場でも、気温や湿度で微妙に音が違うのだろうし、
サラ自身や、演奏者の体調でも違いが出るのだろう。
 

毎回時間を掛けて、チェックし、調整する。
先ほどホールで待たされていた間にも、それが行われて
いたのだ。 

一般の客でどれほどその違いを聴きわけられる人が
いるんだろう、と思うけれど、最高の物を見せたい、
という思いが伝わってくる。

すごいなぁ、コリンさん・・・。
カッコイイぜ!職人だ!職人や職人技に弱い私は、
もうメロメロだ。
 

サラを初め、演奏者やダンサー、共演者は、それぞれ
型を取って自分の耳の形にぴったりあわせたイヤフォン
を装着して公演に望むそうだ。

そのイヤフォンには4つのマイクロスピーカーが
内蔵されていて、どの場所でどんな態勢でいても、
同じ音量、同じバランスの音が聞こえるようになっている。

 

当日は日本でのツアーの最終日なので、スタッフも
舞台の前で記念写真を撮ったりして、はしゃいでいた。
なんだか、楽しい雰囲気だ。

レギュラースタッフは変わらずツアーに同行するが、
責任者以外のスタッフで、100人ほど現地の人を
毎回雇うらしい。
 

舞台装置を組み立てるのに、当初6時間かかっていたが、
だんだんコツをつかんで3時間ほどで済むようになったそうだ。

「日本のスタッフは、本当に優秀ね。時間に正確だし、
真面目にテキパキとやってくれるから、助かるわ。
北米人とかはねぇ・・・楽しく仕事をしてくれるんだけど、
ちょっと怠け者なのよね〜(笑)」
 


私たちへのリップサービスだろうが、シュウ・メイさんが
そう言ったその瞬間、タイミング良く、向こうで記念写真を
撮っていたスタッフの集団から、

「きゃはははは〜!」

という大きな笑い声が。
 

「・・・ほらね、まさにあんな風に(笑)。
おしゃべりして、笑いながらお仕事。暢気なもんね」


おどけて、「困ったもんだ」という風に目を回す
シュウ・メイさん。
あまりのタイミングの良さに、一同ウケる。

「それじゃあ、次はステージを見ましょうか?」


シュウ・メイさんの誘導により、一同アリーナ中央へ。
 

以下、次回。

*おまけ*

chomei

免責同意書の「署名」が「著名」になっとるのよね・・・。

ちなみに、やっぱり署名欄 も「著名」になってて、
「著名:Toripy」と自分で書くのはちょっと笑えた。
いつから著名になったんだ、私は。 

でもとりあえずサインしたから、私も、「著名入り」!!


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